体にてのひらをそっと「当てる」、ゆっくり「さする」

てのひらの温もりは、最強の癒しアイテム

皆さんは、ちょっとお腹が痛くなった時、どんなことをしますか?
お子さんが咳き込んで苦しんでいる時、どんなことをしますか?
きっと、こんなことをするのではないでしょうか。

お腹や背中に手を当ててみたり、さすったりするのではないでしょうか。
すると、なぜか気持ちがホッとして、違和感も和らぐ感じがしませんでしたか。

お手当て=「手を当てる」

私たちが普段から無意識にやっていると思われる、この行為。
実は、「お手当て」という言葉からきていると言われています。

以前、高齢者指導のセミナーを受講した際に、担当した講師のワークの中に「背中をさする」というものがありました。
それは、相手の背中をさするのですが、さすらずに肩甲骨に両掌を当てておくだけで、手の温もりを感じ、気持ちだけでなく体もほぐれる感じがするという体験をしました。
また、さする方向や圧やスピードも人それぞれ。相手にどこをさすってほしいか、どのくらいの圧やスピードでさすってほしいかを聞きながら行うと、すごく喜んでくれました。

私自身、下腹部が痛くなることが度々ありますが、その時は両掌を動かさずにしばらく当てたままにしておきます。
手の温もりだけでも十分内蔵の筋肉がゆるみ、違和感が少なくなっていくからです。

胸をさすって、呼吸がしやすくなる

呼吸が浅く感じる時は、幾つかの原因が考えられます。
カンタンな対処法として、胸のあたりをさするだけで十分筋肉がゆるみ、呼吸がしやすくなります。
てのひらでゆっくりと、イメージは洋服のシワをアイロンをかけて取る感じで、やさしくさすってみてください。
皮膚がヨレる感じではなく、動く感じではなく、そっとやさしく。

自分自身をさすったりすることは、これまでにほとんど行ったことがないかと思います。
他の誰か、大切な人を優先することが多いかと思います。
ですが、ほんの少しの時間、自分のことをちょっと癒し誉めてあげるべく、体のどこかをさすってみてください。
きっと幸せな気持ちになれるはずです。

最後に、当てたりさすったり前にてのひらが冷たいと感じたら、ご自身の息を吹きかけたり、両手をさすって温度を上げてからするといいです。
運動前にも気持ちをリセットできるのでオススメです。

1日の始まりや終わり、明日を心地よく過ごすための「からだとこころを整える習慣」をお届けします

関連記事