自分を大事にする、ということ

私たちは、自分を後回しにしがちである

40歳になって受けたビジネススクールでのこと。
私の「なりたい自分」「仕事」「家族」「健康」の4つの分野について紙に書き出すワークをしたとき、なぜか私は自分の名前を書かずに作業を進めていました。
すると女性講師(先輩トレーナー、理学療法士)にこう言われました。

「まずは自分の名前を書かないと!」

私は、何を言っているのか理解できませんでした。すると続きがあります。

「まずは自分があって、その周りに大切な家族、友だち、仲間といるんじゃない?」
「まず初めに自分の名前を書かないってことは、自分のことを後回しにしているんじゃない?」

その言葉にハッとしました。
私には6歳下の妹がいて、母親に幼い頃から「お姉ちゃんなんだから」と言われ続けました。
お姉ちゃんは何でも一人でできる。できて当たり前。そりゃそうです、相手は赤ちゃんなんですから。
なので、自分よりまずはできていない人を支える。そうすることが、相手に喜ばれることだと思っていました。

でも、大人になって、このワークを受けてから気づいたこと。
私の人生、たった一度しかない人生。誰のためでもない。あれ?私はどこへ行ってしまったの?

そのときに習ったことが「自分を愛する」「自分を大事にする」ということでした。
私というコップに満たされるだけの水が入り、コップから溢れた水があってこそ周りの人と分け合うことができる。

私というコップの水が少なくても、まずは自分を受け入れ、許し、認める。満たされるよう行動してみる。そんな自分を信じ、愛し、大切にする
そうすることが、「家族を大事にする」「仲間を大事にする」ことにつながるのだと教えていただきました。

体を鍛えるトレーニングと同じ、心をトレーニングする

私は、現在に至るまで続けていることがあります。それは、「心をトレーニングする」ことです。
日常生活の中のちょっとした問題はこれでほぼ解決することができるようになりました。

私も「人」なので、イライラするし、怒ることもあります。ですが、大きな問題に発展することがなくなり、小さな問題も数秒後には「まぁ、いいっか!」と思えるようになりました。

「心をトレーニングする」学びでは、どうして問題が起こるのか、その問題をどう対処していくかを習得できるので、それを日々コツコツと実践するだけ。体を整えたり鍛えたりするトレーニングと一緒。

40歳を超えると、いろんなところから不安や悩みが出てきますよね。誰にも相談できずに抱え、気がついたら問題が大きくなっていることも。
そうなる前に、皆さんの大事な人にそっと打ち明けてみてはいかがでしょうか。大事な人は寄り添って聞いてくれるはず。
一人で重たい荷物を抱えたまま前に進もうとせず、「この荷物、重たいから助けて。一緒に持ってくれたら嬉しいなぁ。」と甘えてみては。「人は頼られると嬉しいものですから

1日の始まりや終わり、明日を心地よく過ごすための「からだとこころを整える習慣」をお届けします

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